Our Works
工場で生産された建材を多用する現在の住宅建築では、職人たちが代々受け継いできた技術を活かせる『見せ場』がかなり減りました。
当社では伝統建造物・文化財のように、ひとつひとつ職人の手で造られる建物は、若い職人たちへの技術伝承の場としても必要だと考えております。
建物の軸となる柱や桁(けた)、梁(はり)を一本一本組み上げ、室内においては天井材や床柱、敷居(しきい)や鴨居(かもい)を一枚一枚手で仕上げ、社寺建築では彫刻をも施します。
外壁材やクロスの普及により、住宅建築では出番の少なくなった竹を編んだ下地を施して呼吸する壁を塗るためにはかかせない技術をもっています。
アルミサッシを使わない伝統建築物において重要な役割をはたします。
このような昔ながらの伝統技術を絶やさないためにも、茶室造りや社寺仏閣、伝統建築の現場には若い職人たちを積極的に参加させていきたいと考えています。